福田工業 ブログ
2024.04.01
CAEとはComputer-Aided-Engieering(コンピューター支援エンジニアリング)の略で、コンピューターによって工業製品の設計・開発を支援するエンジニアリングシステムです。
コンピューター技術を活用して製品の設計、製造や工程設計の事前検討の支援を行います。
設計段階で発生する、強度の問題などをパソコン上でシュミレーションできる手法をCAE解析と呼びます。コンピューターでシュミレーションすることで、従来必要であった試作・実験などの工程を短縮できます。
CAE解析には以下の様なメリットがあります。
試作・実験での資源・エネルギー消費を削減
弊社主力製品の金属ガスケットのCAE解析の例です。
ガスケットにおいては、特にビードと呼ばれる流体をシールする箇所が重要な部分です。その形状を決める際、通常は試作品を作製し製品評価を行いますが、CAE解析を行う事により、製品の性能向上、試作費の削減、リードタイムの短縮が可能となります。
ビードの形状によって製品性能が大きく変わるため形状毎に解析を行うのですが今回は以下の10の形状例で解析します。
測定結果よりビードの外側において⑤より⑥の方がグラフが平らであることから
力がうまく分散して安定することが分かります。
測定結果よりビードの内・外側において⑤⑥共に同様の変位グラフが結果としてあらわれ
どちらの形状でも平均的につぶれて密着し、シール機能を果たせることが分かります。
以上Ⅰ、Ⅱにより、⑥の方が応力の点で優位にあることが分かります。
弊社ではこの数値を10の形状案すべて計算し、機能上最適な形状、寸法のデータより設計が可能となります。