福田工業 ブログ

2023.05.18

外観検査におけるメッキ不良への取り組み

外観検査請負サービスを行っている株式会社福田工業には、日々、様々なプレス加工品の外観検査依頼の案件が持ち込まれています。このプレス加工品は端子部品などであればメッキを施される場合が多く、メッキの種類や形状によっては外観検査が非常に手間取ってしまうことも多々あります。当社ではこうしたトラブルが起こらないよう未然に防ぐ対策を行っておりますが、今回は、メッキ不良の検出において福田工業が行っている取り組みについてお伝えして参りたいと思います。

 

取り組み① 各種メッキにおけるNGのパターン化

黒アルマイト・硬質アルマイト・すずメッキ・クロームメッキなどプレス加工品に採用されるメッキ・表面処理には、こんな場所にはこんなNGが発生する、という具合にパターンがある程度存在します。福田工業では自社で加工するプレス品を含め多くの外観検査に取り組んできたことから、初めて外観検査を行う製品に関してもポイントを押さえた外観検査を行うことが可能です。お客様によって呼び名が違いますが、キズ、ザラツキ、白化、ブツ、打痕、電食未着、などに対応しています

 

取り組み② 製品毎に検査手順書を作成し、NGのレベル合わせ

特に外観検査を他社様から請け負う場合においては、お互いの齟齬を無くすために検査手順書を作成致します。これまでの知見とノウハウを活かし当社からご提示することも可能ですが、検査品質が同じになるよう、お客様からご指示頂いたものを当社にご提供して頂き、お客様で行われている環境そのままに検査を行うようにしています(なお、外観検査を行う上で不足している部分については、当社にて追記しご承認を得るようにしています)。
 ところで、この際に重要なのはOK品/NG品のレベル合わせ(目合わせ)です。ここをしっかり合わせないとお客様に満足頂ける製品をご提供することができません。従って当社では、目合わせをしっかり時間をかけて行うと同時に、時にはお客様と一緒に外観検査を行い、レベル感を合わせた上で作業を行います。なお、特にシビアな検査が必要なケースにおいては、お客様から認定を受けた外観検査員のみ対応するという特別対応も行っています。

 

取り組み 検査のスピードアップ

外見検査は確実にNG品をはじくということに加え、いかに検査スキルの向上とその製品に対する習熟度アップを行い、スピードを上げて要望頂く数量にお応えしていく、という両面が求められます。当然ながらこれらを追及して参りますが、検査手順をすり合わせる際に、各検査項目が必要な背景をお聞きして参りますので、状況によってはスピードアップのための各種ご提案もさせて頂くことも可能です。